2026.10.11
護持会費とは、納骨先を探す方へ|墓地管理料との違いと納め方

和歌山市堀止の覚王山 妙宣寺です。お墓や納骨先を調べていると、費用の欄に「護持会費」という言葉が出てくることがあります。金額そのものは大きくなくても、毎年続くお金だと聞くと、いつまで納めるのか、誰が引き継ぐのか、気になるものだと思います。ここでは護持会費がどういう性質のお金なのか、似た名前の費用とどう違うのか、申し込みの前に何を確かめておくとよいのかを順に書いていきます。
護持会費とは、お寺を護り支えるために納めるお金
護持会費の「護持」は、守り保つという意味です。お寺の本堂やお堂、境内、そこで営まれる法要といったものを、これからも続けていけるように支えるために、お参りの方や納骨されている方が持ち寄るお金を指します。多くの場合、年に一度まとめて納める形がとられます。
お寺の建物は、建てて終わりではありません。屋根や柱は傷みますし、境内の木は毎年伸びます。電気も水道も要りますし、法要のたびにお花やお供えも必要になります。こうした日々の維持にあてられるのが護持会費です。つまり、特定の誰かのご供養の対価として納めるものというより、その場所が続いていくことを皆で支えるための会費に近い性格を持っています。
名称は寺院によって異なり、「護持会費」「維持費」などと呼ばれることがあります。呼び名が違っても、趣旨はおおむね同じだと考えてよいでしょう。
護持会費・墓地管理料・お布施はどう違うのか

費用の一覧を見比べるとき、いちばん混乱しやすいのがこの三つです。性格が違うので、分けて考えると整理しやすくなります。
| 名称 | 性格 | 納める時期 | 何にあてられるか |
|---|---|---|---|
| 護持会費 | お寺を支える会費 | 多くは毎年 | 堂宇の修繕、境内の維持、法要の運営など |
| 墓地管理料 | 墓域を維持するための費用 | 多くは毎年 | 通路や水場、共用部分の手入れなど |
| お布施 | ご供養をお願いしたときにお包みするもの | その都度 | 法要やご回向に対して |
護持会費と墓地管理料は、どちらも「毎年続く」という点が共通しています。ただし護持会費はお寺全体を支えるもの、管理料は墓域そのものを保つためのものという違いがあります。寺院によってはどちらか一方だけを設けていることもありますし、名称をまとめて一本にしていることもあります。だからこそ、金額の多寡より先に「このお金は何にあたるのか」を確かめておくことが大切です。
お布施は、これらとは性質が異なります。年忌法要をお願いしたとき、納骨のときなど、その折々にお包みするものです。表書きや尋ね方に迷う方は、墓じまいのお布施を包むとき|表書きと金額の尋ね方もあわせてご覧ください。
護持会費の金額や納め方に、決まりはあるのか
全国一律の基準はありません。宗派の取り決めがあるわけでもなく、金額も納め方も、その寺院が地域や規模に応じて定めています。年に一度、振込や現金でまとめて納める形が多く見られますが、これも寺院ごとです。
永代供養などを調べるときに気をつけたいのは、金額の数字だけを並べて比べないことです。護持会費が設けられていない代わりに最初の費用が高めになっていることもあれば、毎年の負担はあるけれど法要の回数が多いこともあります。「最初に納める額」「毎年納める額」「いつまで続くか」の三つをそろえて見ると、全体像がつかめます。費用の内訳の考え方については、永代供養の相場の感覚、初めて調べる方へ4つの内訳でも書いています。
永代供養や納骨墓で、護持会費がかかるときとかからないとき
「永代供養なら、あとからお金はかからないのでは」と思われる方は少なくありません。実際には、形式によって分かれます。
かからないことが多い形
お骨を最初から合祀(ごうし。他の方のお骨とともに一つの場所へお納めすること)する形や、一定期間を過ぎたら合祀に移る形では、申し込みのときに納める額だけで完結していることが多くあります。
かかることがある形
納骨墓や納骨壇のように、一つの区画を家ごと・個人ごとに使い続ける形では、毎年の護持会費が設けられていることがあります。使っている間はその場所を維持し続ける必要があるからです。この場合、「使用をやめて合祀に移った後も納め続けるのか」が分かれ目になります。多くは合祀に移った時点で終わりますが、取り決めは寺院ごとに異なります。
申し込む前に確かめておきたい5つの点

見学や相談に行かれるとき、次の5つを口頭でよいので確かめておくと、あとから認識の食い違いが起きにくくなります。
1. 誰が納めるのか
お申し込みをされた方ご本人か、ご家族か。ご本人が亡くなられた後は誰に引き継がれるのかを確かめます。お一人で決めておられる方にとっては、ここがいちばん大事な点になります。
2. いつまで納めるのか
区画を使っている間だけか、期限があるのか。個別安置の期間が決まっている場合は、その期間が終わった後の扱いもあわせて聞いておきます。
3. 納め忘れたときはどうなるのか
連絡が来るのか、どのくらいで取り扱いが変わるのか。遠方に住んでいる場合や、高齢になって手続きが難しくなった場合にどうすればよいかも、あわせて尋ねておくと見通しが立ちます。
4. 金額が変わることはあるのか
将来の改定について取り決めがあるかどうか。決まっていないなら「決まっていない」で構いません。聞いておくこと自体に意味があります。
5. 護持会費のほかに、毎年かかるものはないか
寄付の依頼や行事への参加費など、毎年必要になるお布施が他にあるかどうか。ここまで聞いておくと、年間で必要なお布施がはっきりします。
見学のときに確かめたい点をもう少し広く整理したものは、和歌山のお寺で見学予約、初めての人が確かめたい5点にまとめています。
当山でお受けしているご供養と、管理費(護寺会費)の扱い
当山でご案内している永代供養のご供養のうち、管理費をいただいているのは納骨墓(のうこつぼ)だけです。金額は年3,000円で、永代供養が付いた集合型の納骨墓をお使いいただく間、お納めいただいています。一室50万円からで、お骨の大きさや数に制限はなく、一室の費用はお一人でもご家族でも変わりません。ご家族以外の方とも、ペットとも一緒にお納めいただけます。
この管理費を除き、お申し込みの後に年会費・寄付金・管理費をいただくことはありません。永代供養は15万円で、毎月のご命日のご供養と、お彼岸・お盆のご供養が付きます。お骨は10年間は個別にお安置し、その後は合祀となります。より長く個別にお安置する永代供養(年忌供養付き)は、17年23万円、33年33万円、50年50万円です。合祀供養は5万円でお骨をすぐに合祀し、過去帳(お亡くなりになった方のお名前やご命日を記す帳面)に記してご供養します。
費用の区分をこの形に整理しているのは、お申し込みの前に総額を見ていただけるようにするためです。供養の形を昔ながらのものにとどめていることが、この費用でお受けできる理由でもあります。お墓の跡継ぎのことで迷っておられる方は、日蓮宗の寺院での永代供養|継ぐ人がいないときの5つの確認点もご参考になるかと思います。
護持会費を納めると、檀家になるのですか
護持会費と檀家は、重なることもありますが、同じものではありません。檀家は、特定の寺院を代々支え、法事やお葬式をそのお寺にお願いする関係を指します。護持会費はその関係の中で納められることが多いため、二つが結びついて語られがちですが、その限りではありません。
当山では、宗旨・宗派・国籍を問わずお申し込みいただけます。日蓮宗の寺院ですが、他宗派の方も、国籍の異なる方もお受けしており、これは永代供養・水子供養・ご祈願・人生相談のすべてに及びます。檀家になることを条件にはしておりません。
お寺への相談そのものが初めてで、どう切り出せばよいか迷われる方もおられます。費用の尋ね方や当日の流れについては、和歌山の寺へ初めて相談する前に、費用の内訳と見学の流れに書いています。
よくあるご質問
護持会費は何に使われるお金ですか。
覚王山 妙宣寺の管理費はいくらですか。
護持会費と墓地管理料は違うものですか。
護持会費を納めると檀家になるのですか。
永代供養を申し込んだ後にも毎年お金はかかりますか。
ご相談・ご予約
ご相談・ご見学は、お電話(073-422-7968/受付 7:00〜18:00)またはフォームからお受けしています。住職 蘆田恵教が直接お受けします。
ご不明な点は、そのままお尋ねください。無理におすすめすることはありません。