2026.09.16
永代供養とは?わかりやすく、初めての方へ費用と流れを知る

永代供養とは、お寺が供養を引き受け続ける形のことです
永代供養(えいたいくよう)とは、ご遺骨をお預かりしたお寺が、ご家族に代わってご供養を続けていく形のことをいいます。「永代」という言葉は「いつまでも」という意味で使われますが、大切なのは年数そのものよりも、供養を続ける役目をお寺が引き受けるという点です。お参りする方がいなくなっても、お寺のお勤めとしてご供養が続いていきます。
この形を選ばれる方には、たとえば次のような事情があります。お子様やお孫様がいらっしゃらない、遠方に住んでいてお参りに通いにくい、子や孫に手間をかけたくない、ご自身が元気なうちに行き先を決めておきたい——といったものです。どれも後ろめたいことではありません。当山では「みんな、仏様の子」という考えのもとで、事情を問わずご相談をお受けしています。
「永代」はどのくらいの期間を指すのでしょうか
ここが、永代供養でもっとも誤解の多いところです。「永代」とあると、ご遺骨が個別のまま永遠に置かれるように聞こえますが、多くの場合は個別に安置する期間に区切りがあり、その後は他の方々と一緒の場所へ移してご供養を続けるという組み立てになっています。この、一緒にお納めすることを「合祀(ごうし)」といいます。
つまり「永代」が指しているのは、ご遺骨が個別の状態で置かれる年数ではなく、お寺が供養を続けていく期間のことです。ですから資料や案内を読むときは、次の二つを分けて確かめるのが要点になります。
- 個別に安置していただける期間は何年か
- その期間が終わったあと、ご遺骨はどこへ、どのようにお納めされるのか
合祀と個別安置、二つの納め方

永代供養の中身は、大きく「はじめから合祀する形」と「一定の年数は個別に安置してから合祀する形」に分かれます。どちらが良い・悪いというものではなく、ご家族の考え方とご予算で選ぶものです。
| はじめから合祀する形 | 個別に安置してから合祀する形 | |
|---|---|---|
| ご遺骨の扱い | お預かりした後、他の方々と同じ場所へお納めする | 定められた年数は個別に安置し、その後合祀する |
| 費用 | 比較的抑えられる | 安置する年数が長くなるほど高くなる |
| 向いている場合 | 費用を抑えたい、個別のお参りの場にはこだわらない | ご家族が個別にお参りできる期間を残しておきたい |
| 注意したい点 | 合祀した後はご遺骨を取り出せない | 年数が終わる時期をご家族に伝えておく必要がある |
当山の場合を具体に申し上げますと、すぐに合祀して過去帳(お寺が故人のお名前とご命日を記して残す帳面)に記してご供養する「合祀供養」が5万円、10年間は個別に安置してその後合祀する「永代供養」が15万円です。15万円の永代供養には、毎月の命日のご供養と、お彼岸・お盆のご供養が付いております。さらに、その年数まで個別に安置し、お彼岸とお盆の施餓鬼供養(せがきくよう。餓鬼道で苦しむ精霊に食べ物を施し、その功徳を回し向けるお勤め)とご命日・各年忌のご供養が付く「年忌供養付き」を、17年23万円・33年33万円・50年50万円でお受けしています。
費用は何で決まり、何が含まれているのか
永代供養の費用は、おおよそ次の要素で決まります。見積もりを見比べるときは、金額の大小よりも「どこまで含まれているか」を見るほうが実態に近づきます。
- 個別に安置する年数(長いほど高くなります)
- お寺が勤める法要がどこまで付くか(ご命日、お彼岸、お盆、各年忌など)
- お名前を刻む石板などを別に用意するかどうか
- 納めた後に、毎年の費用が生じるかどうか
最後の一点は特に確かめておきたいところです。当山では、のうこつぼ(永代供養が付いた集合型の納骨墓。一室50万円から)をお選びいただいた場合に管理費(護寺会費)が年3,000円かかります。それ以外のご供養については、お申し込みのあとに年会費・寄付金・管理費はいただいておりません。あわせて、供養塔へのお名前の刻銘は1枚3万円、お墓を閉じられたあとのご先祖様の永代供養は1家分20万円(納骨のみは10万円)と、区分を分けてご案内しています。金額の話は遠慮なくお尋ねいただいてよいものですので、はっきりした総額を確かめてからお決めください。
お申し込みから納骨までの流れ

はじめての方に流れが見えにくいのも、この供養の特徴です。一般には次のように進みます。
- 相談・見学……納め方の種類、年数、総額、法要の内容を聞く。可能であれば実際にお参りする場所を見せていただく。
- 形と年数を決める……ご家族の中で、どなたが連絡の窓口になるかも決めておく。
- お申し込み……必要な書類を確かめる。火葬後の埋葬許可証、すでにお墓に納めてあるご遺骨を移す場合は市区町村で受ける改葬許可証が必要になります。これは行政の手続きですので、日程に余裕をみておくとよいでしょう。
- 納骨のお勤め……日を定めてお読経のうえお納めします。
- その後のご供養……お寺が定めたお勤めが続きます。当山では、お納めしたお骨に月命日のお読経をあげ、日々のご回向(えこう。読経の功徳を故人やご先祖様に回し向けること)を欠かしません。
なお、ご事情が変わってご遺骨をお返しする必要が出ることもあります。当山では、納骨堂に安置している間はそれぞれの年数が終わるまで返還をお受けできますが、合祀して埋葬した後はお返しできません。この可否はお寺ごとに定めが異なりますので、お申し込みの前に必ず確かめておかれることをおすすめします。
生前に決めておく場合に気をつけたいこと
ご自身のために生前に申し込んでおくことも、広く行われています。その場合は、書面を残すだけでなく、誰に伝えておくかを決めておくと、後の混乱が少なくなります。お寺の名前と連絡先、選んだご供養の種類と年数、納めた書類の保管場所——この三つを、ご家族やご親族、身近な方に伝えておいてください。当山でも、生前のご相談・ご契約をお受けしています。
お参りとお供えは、どのようにできるのか
永代供養を選ぶと「お参りできなくなるのでは」と思われる方がいらっしゃいますが、そうではありません。ご家族が手を合わせに来られる場所は残ります。確かめておくとよいのは、お参りできる時間帯、お供えしてよいもの、足腰に不安がある場合の通路や段差です。
当山ではお参りの時間を制限しておらず、お花・お菓子・飲み物など、故人の好きだったものをお供えいただけます。境内はバリアフリーに配慮しており、車椅子でもお参りいただけます。和歌山バス「堀止」から東へ徒歩約5分、駐車場は25台ございます。
決める前に確かめておきたい六つの点
比べる先が寺院でも霊園でも、確かめる項目は同じです。次の点をメモにして、同じ質問をそれぞれに投げてみてください。
- 個別に安置する年数と、その後のご遺骨の行き先
- 総額に含まれるお勤めの範囲
- お申し込み後に毎年かかる費用があるか、あるならいくらか
- ご遺骨を返していただける条件
- お参りできる時間、お供えの可否、通路の段差
- 宗旨・宗派の条件や、檀家になる必要があるか
当山は日蓮宗の寺院ですが、永代供養・水子供養・ご祈願・人生相談のいずれについても、宗旨・宗派・国籍は問いません。和歌山で探しておられる方に向けては、永代供養を和歌山で比べるとき、形の違いと費用の見方が分かります(当山のコラム)でも、この確かめ方をまとめています。
言葉の小さな整理
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 永代供養 | ご遺骨をお預かりしたお寺が、ご家族に代わってご供養を続けていく形 |
| 合祀(ごうし) | 他の方々のご遺骨と同じ場所へ一緒にお納めすること |
| 個別安置 | 定められた年数、ご遺骨を他と分けてお納めしておくこと |
| 過去帳 | お寺が故人のお名前やご命日を記して残しておく帳面 |
| ご回向(えこう) | 読経などの功徳を、故人やご先祖様に回し向けること |
| 施餓鬼供養 | 餓鬼道で苦しむ精霊に食べ物を施し、その功徳を回し向けるお勤め。お彼岸やお盆に勤める |
| 年忌供養 | 一周忌、三回忌などの節目に勤めるご供養 |
| 改葬許可証 | すでに納めてあるご遺骨を他へ移すときに、市区町村で受ける書類 |
言葉が分かると、案内書きの意味もつかみやすくなります。分からない語はそのままにせず、その場でお尋ねください。当山への電話でのご相談は073-422-7968、受付は7:00〜18:00です。住職が他の勤めに出ていることもございますので、お越しになる前に一度お電話をいただけますと確かにご案内できます。
よくあるご質問
合祀した後に、ご遺骨を返してもらうことはできますか。
個別に安置していただく年数は、どのように選べばよいですか。
自分が元気なうちに、生前に申し込んでおくことはできますか。
永代供養をお願いすると、檀家にならなければいけませんか。
納骨壇や樹木葬という言葉も見かけますが、永代供養とは別のものですか。
ご相談・ご予約
ご相談・ご見学は、お電話(073-422-7968/受付 7:00〜18:00)またはフォームからお受けしています。住職 蘆田恵教が直接お受けします。
ご不明な点は、そのままお尋ねください。無理におすすめすることはありません。