2026.09.16

お彼岸のお墓どうする|行けない年の供養と段取りが分かります

お彼岸のお墓参り、まず決めるのは「行くか・行けないか」

「お彼岸だけれど、お墓をどうしよう」と検索される方の多くは、行きたい気持ちはあるのに、遠方だったり、体調や仕事の都合があったり、そもそもお墓を誰が守るのかが決まっていなかったりと、何かひとつ引っかかりを抱えていらっしゃいます。お彼岸のお墓参りには、こうしなければ供養にならない、という決まりはありません。まずは「今年は行けるのか、行けないのか」を分けて考えると、次にすることが見えてきます。この記事では、行ける場合の段取りと、行けない場合の供養の受け取り方、そしてお墓そのものに迷いがある場合の考え方を、順にご案内します。

お彼岸はいつからいつまでか

お彼岸は年に二度あります。春は春分の日、秋は秋分の日を中日(ちゅうにち)とし、その前後三日を合わせた七日間です。初日を彼岸入り、最終日を彼岸明けと呼びます。春分の日・秋分の日の日付は、国立天文台が前年の二月に公表する暦要項をもとに定められますので、年によって一日前後します。その年の日付は暦要項でご確認いただけます。

お彼岸は、日本で古くから営まれてきた先祖供養の期間です。七日間のうちどの日にお参りしても差し支えありません。中日でなければならない、という決まりもありません。ご家族の予定の合う日、お天気の良い日をお選びください。

お墓へ行ける場合の段取り

お彼岸のお墓参りに持っていく線香・花・掃除道具などの持ち物一覧

お彼岸の墓参は、掃除とお供えとお参りの三つでできています。特別な作法を覚える必要はありませんが、持ち物が足りないと現地で困ることがありますので、出かける前にひととおり確認しておくと落ち着いて過ごせます。

用意するもの 使いみち・留意点
お線香・ろうそく・ライター 風の強い日は風よけがあると火がつけやすくなります
お花 本数や色に決まりはありません。傷みやすい季節は持ち帰る配慮も
お供え物 おはぎ、故人の好物など。カラスや傷みを考え、お参り後に下げるのが一般的です
掃除道具 ほうき、スポンジ、雑巾、ゴミ袋。水桶と柄杓は備え付けの有無を確認
軍手・飲み物 夏の名残の時期は日差しと虫にご注意ください

手順は、周囲の落ち葉や雑草を片づけ、水で洗い、花と供物を供え、線香を手向けて合掌、という流れが一般的です。墓地や霊園によって、ろうそくや線香の扱い、ゴミの持ち帰り、水道の使用時間などの取り決めがあります。久しぶりにお参りされる場合は、管理者の掲示をひと目確認しておくと安心して手を動かせます。

お寺の墓地であれば、ご本堂にもお参りし、ご住職に挨拶をしておくとよいでしょう。塔婆(とうば/お経の文句やお戒名を記して立てる細長い木の板)を立てたい場合は、あらかじめお寺へ申し込みが必要です。当山では塔婆は一体三千円でお受けしています。

お墓へ行けないときはどうするか

遠方にお住まいの方、足腰に不安のある方、介護や仕事の都合がつかない方など、行きたくても行けない事情は珍しいことではありません。お彼岸に墓前に立てなかったからといって、ご先祖様が悲しまれるというようなことはありません。お寺の立場から申し上げると、供養は場所よりも、手を合わせる心が先にあります。行けない年には、次のような受け止め方があります。

自宅で手を合わせる

お仏壇があれば、お花とお供えを整え、お線香を上げて合掌します。お仏壇がないご家庭でも、故人のお写真やご位牌の前で手を合わせるだけで供養になります。お子さんと一緒に、故人の思い出話をする時間を持たれるのもよいことです。

お寺に供養を頼む

お彼岸の時期、多くの寺院が彼岸会(ひがんえ)の法要を営みます。ご自身が参列できない場合でも、お塔婆を申し込んで法要に加えていただく、あるいはご回向(えこう/お勤めの功徳を故人やご先祖様に振り向けること)をお願いする、という受け方があります。申し込みの締め切りや方法は寺院ごとに異なりますので、彼岸入りの前にお問い合わせください。

時期をずらしてお参りする

七日間に都合がつかなければ、その前後にお参りしても構いません。命日やお盆、年末など、ご自身の生活のなかで無理なく続けられる時期を決めておくほうが、長く続きます。「毎年この頃に行く」という目安をひとつ持っておくと、迷いが減ります。

お墓そのものに迷いがあるとき

お墓の現状を五項目で整理し、今後の三つの選択肢に分かれる流れ図

お彼岸は、ご家族が集まり、お墓の話が出やすい時期でもあります。「誰も継げそうにない」「遠くて通えない」「掃除が体力的につらくなってきた」——こうした声が出たときは、答えを急がず、まず現状を書き出してみてください。

確認すること 見るところ
今のお墓の管理者 寺院墓地か、公営霊園か、民営霊園か。連絡先は分かるか
かかっている費用 年間管理料の金額と、誰が支払っているか
納められている方 何体のご遺骨が入っているか。過去帳や墓誌で確認できます
次に守る人 意思のある人がいるか。いない場合、いつまで今の形を続けられるか
親族の考え 反対や思い入れのある方がいないか。先に相談しておく

ここまで整理してから、今の形を続けるのか、永代供養(お寺が代わって供養を続ける形)に改めるのか、墓じまいをして別の場所にお納めするのかを考えます。ご親族の気持ちが関わることですから、お彼岸に一度話題に出して、次の集まりまで持ち帰る、というくらいの進め方で十分です。

永代供養という言葉自体をはじめて聞かれた方は、永代供養とは?わかりやすく、初めての方へ費用と流れを知るに基本をまとめています。和歌山で形や費用を見比べたい方には永代供養を和歌山で比べるとき、形の違いと費用の見方が分かりますもあわせてご覧ください。いずれも当山が書いている記事です。

当山のお彼岸と、お受けしているご供養

当山は和歌山市新堀東の日蓮宗寺院、覚王山 妙宣寺です。正徳二年(一七一二年)建立の本堂が、修理を重ねて今も残っています。お彼岸とお盆には施餓鬼供養(せがきくよう/餓鬼道に苦しむ精霊に食べ物を施し、その功徳をご先祖様に回向するお勤め)を営んでおります。

当山でお受けしているご供養と費用は次のとおりです。

ご供養 費用 内容
永代供養 十五万円 毎月の命日のご供養とお彼岸・お盆のご供養が付いております。お骨は十年間は個別に安置し、その後合祀します。
永代供養(年忌供養付き) 十七年 二十三万円/三十三年 三十三万円/五十年 五十万円 その年数まで個別に安置し、お彼岸とお盆の施餓鬼供養、ご命日と各年忌の供養が付きます
合祀供養 五万円 すぐに合祀(他の方のご遺骨とご一緒にお納めすること)し、過去帳に記して供養します
墓じまい後のご先祖様の永代供養 一家分 二十万円/納骨のみ 十万円 墓じまいのあとのご供養をお受けします。石材の撤去や行政手続きの代行は行っておりません
のうこつぼ 一室 五十万円から(管理費(護寺会費)年三千円) 永代供養が付いた集合型の納骨墓。墓石を建てず、お手入れもいりません

のうこつぼの管理費(護寺会費)(年三千円)を除き、お申し込みのあとに年会費・寄付金・管理費はいただきません。宗旨・宗派・国籍は問わず、生前のご相談・ご契約もお受けしています。納めたお骨には月命日にお読経をあげ、日々のご回向を欠かしません。お参りの時間は制限しておらず、お花やお菓子、飲み物など好きなものをお供えいただけます。バリアフリーに配慮しているため、車椅子でもお参りいただけます。

ご供養と人生相談は予約制です。受付は七時から十八時まで、お電話(073-422-7968)かフォームでご連絡ください。住職が他の勤めに出ていることがありますので、お越しになる前に一度お電話をいただけると確実です。和歌山バス「堀止」から東へ徒歩約五分、駐車場は二十五台ございます。

お彼岸に、何を残すか

お彼岸のお墓をどうするかという問いは、突きつめると「これから先、誰が、どのように手を合わせ続けるか」という問いにつながっています。今年行けたかどうかよりも、来年も再来年も続けられる形になっているかどうかのほうが大切です。今年のお彼岸は手を合わせるだけにして、お墓の先のことは次の集まりで話す、という順番でも構いません。迷いが言葉になってきたときに、お寺にご相談いただければと思います。

お彼岸のお墓参りは中日に行かなければいけませんか。
中日でなければならないという決まりはありません。お彼岸は春分の日・秋分の日を中日とする前後三日ずつ、計七日間で、このうちどの日にお参りしても差し支えありません。七日間に都合がつかない場合は、その前後にお参りしても構いません。ご家族の予定やお天気に合わせてお選びください。
遠方でお墓に行けません。お彼岸はどう過ごせばよいですか。
ご自宅で手を合わせるだけでも供養になります。お仏壇があればお花とお供えを整えてお線香を上げ、お仏壇がなければ故人のお写真の前や西の空に向かって合掌なさってください。お寺に塔婆やご回向を申し込み、彼岸会の法要に加えていただく方法もあります。申し込みの締め切りは寺院ごとに異なるため、彼岸入りの前にお問い合わせください。
お彼岸のお墓参りには何を持っていけばよいですか。
お線香、ろうそく、ライター、お花、お供え物、掃除道具(ほうき・スポンジ・雑巾・ゴミ袋)、軍手、飲み物があると困りません。水桶と柄杓は備え付けがあるか事前にご確認ください。お供え物は傷みやカラスを考え、お参りのあとに下げて持ち帰るのが一般的です。墓地によってゴミの持ち帰りや火の扱いの取り決めがあります。
お墓を継ぐ人がいない場合、どう考えればよいですか。
まず現状を書き出すところから始めてください。今のお墓の管理者、年間管理料の金額と支払っている人、納められているご遺骨の数、次に守る意思のある人がいるか、ご親族の考えの五点です。そのうえで、今の形を続けるか、お寺が代わって供養を続ける永代供養に改めるか、墓じまいをして別の場所に納めるかを考えます。ご親族の気持ちが関わりますので、時間をかけて話し合って差し支えありません。
覚王山 妙宣寺にお墓がなくても、供養をお願いできますか。
お受けしています。当山は和歌山市新堀東の日蓮宗寺院ですが、宗旨・宗派・国籍を問わずお申し込みいただけます。十年間個別に安置する永代供養が十五万円、のうこつぼは一室五十万円から(管理費(護寺会費)年三千円)です。納骨のみの合祀供養は五万円です。ご供養と人生相談は予約制で、受付は七時から十八時まで、電話073-422-7968かフォームで承ります。

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