2026.09.17

永代供養の合祀との違いと個別安置、迷ったときの選ぶ順序

合祀と個別安置は、ご遺骨の納め方が違います

永代供養をお調べになると、必ずといってよいほど「合祀(ごうし)」と「個別安置」という二つの言葉が出てきます。どちらも、ご遺族に代わって寺院が供養を引き受ける形であることに変わりはありません。違いは、ご遺骨をどのように納めるか、そしてその状態がいつまで続くかという点にあります。

合祀とは、ほかの方のご遺骨と同じ場所へ一緒に納め、まとめてご供養する形です。多くの場合、納骨のときにお骨壺から出して土や納骨室へお納めします。一方の個別安置は、決められた年数のあいだ、ご遺骨をお一人(あるいは一家)ごとに分けてお預かりする形です。期間が満ちたあとに合祀へ移るのが一般的で、個別安置は「合祀までの猶予がある形」と言いかえることもできます。

それぞれの形の特徴を知る

合祀(ごうし)

合祀は、納骨のあとすぐにほかの方と一緒になる形です。区画をひとつずつ確保しないため、永代供養のなかでは費用が抑えられる傾向があります。当山では、納骨のみの合祀供養は5万円でお受けしています。ご供養の記録は過去帳(お名前やご命日を記す帳面)に記し、以後はほかの方々と合わせてお勤めいたします。

ご留意いただきたいのは、一度合祀したご遺骨は、ほかの方と混ざるため取り出してお返しすることができないという点です。あとからお墓を建てたい、別の土地へ移したいというお気持ちが起こる可能性が少しでもあるなら、この点は先に家族で話しておかれるとよいと思います。

個別安置

個別安置は、10年、17年、33年、50年といったように年数を区切ってお預かりする形が多く見られます。その期間はご遺骨が分けて安置されているため、期間内であれば取り出してお返しすることもできます。ご命日や年忌にあわせて個別にお勤めをする形が付くこともあります。

区画を一定期間占有するぶん、合祀より費用は高くなります。また「個別」であっても、期間が満ちれば合祀へ移るのが通常です。永久に個別のまま、という意味ではない点は、申し込む前に必ず確かめておきたいところです。

合祀と個別安置の違いを一覧で

合祀と個別安置の違いを納め方・期間・返還の可否で比べた図
項目 合祀 個別安置
ご遺骨の納め方 ほかの方と一緒に納める 年数を区切って分けて安置する
期間 納骨のときから 定めた年数まで。その後は合祀へ
ご遺骨の返還 できない 安置している期間内であればできる
費用 抑えられる傾向 年数が長いほど高くなる傾向
お参りの対象 合祀塔・供養塔 安置されている場所、期間後は供養塔
お手入れ 寺院が行う 寺院が行う

個別安置の期間が終わったあとの流れ

個別安置から合祀へ移り供養が続く流れを示した図

「10年たったら、そこで供養が終わってしまうのですか」というご質問をいただくことがあります。そうではありません。期間が満ちたあとは合祀へお移しし、そのあともお寺が供養を続けます。永代供養の「永代」は、ご遺骨が個別のままである年数ではなく、寺院が続いてゆくかぎりご供養を受け持つという意味で使われています。

気をつけたいのは、期間が終わるときにご遺族への連絡があるかどうか、追加の費用が発生するかどうかです。ここは寺院や霊園によって扱いが分かれますので、書面で確かめておかれることをおすすめします。当山では、のうこつぼの管理費(護寺会費)(年3,000円)を除き、お申し込みのあとに年会費・寄付金・管理費はいただいておりません。

どちらを選ぶか、迷ったときに考える順序

合祀か個別安置かを選ぶ際に確認する4つの手順の図

費用から先に決めると、あとで迷いが残ることがあります。次の順で考えていくと、ご家族で話が進めやすくなります。

1.ご遺骨をお返しする可能性があるか

将来、別の場所へお移しになる見込みが少しでもあるなら、個別安置が向いています。合祀後の返還はできません。当山でも、納骨堂に安置している間は、それぞれの年数が終わるまでご遺骨をお返しできますが、埋葬後の返還はできません。

2.お参りに来られる方がどれくらいおられるか

ご命日や年忌に足を運ぶ方がおられるなら、年数を区切って個別に安置する永代供養が合います。遠方でお参りが難しく、年に一度も来られないという場合は、年忌供養が付いた永代供養にして、ご命日と各年忌のお勤めを寺院にお任せになるという選び方もあります。

3.どこまでの年数を自分で決めておきたいか

お子様やお孫様の代に判断を残したくない、というお気持ちであれば、年数の長い個別安置か、あるいは最初から合祀を選ばれる方もおられます。逆に、次の代の方が「まだ個別にしておきたい」と思われる余地を残したいなら、短めの年数から始める選び方もあります。

4.そのうえで費用を見る

費用は、納骨のときの一回きりの金額だけでなく、毎年かかるお金があるかどうかまで含めて確かめます。総額がいくらになるのかを、申し込む前に紙で受け取れるかどうかも見ておきたい点です。形ごとの費用の見方については、永代供養を和歌山で比べるとき、形の違いと費用の見方が分かりますもあわせてご覧ください。

当山でお受けしている永代供養の区分

当山(覚王山 妙宣寺)では、合祀と個別安置を次のように区分してお受けしています。宗旨・宗派・国籍は問いません。

区分 内容 供養料
永代供養 毎月の命日のご供養とお彼岸・お盆のご供養が付いております。お骨は10年間は個別に安置し、その後合祀します。 15万円
永代供養(年忌供養付き) その年数まで個別に安置し、お彼岸とお盆の施餓鬼供養、ご命日と各年忌の供養が付きます 17年 23万円/33年 33万円/50年 50万円
合祀供養 すぐに合祀し、過去帳に記して供養します 5万円
のうこつぼ 永代供養が付いた集合型の納骨墓。管理費(護寺会費)が年3,000円かかります 一室 50万円から

施餓鬼供養とは、お彼岸やお盆に行う、広くすべての精霊に食べ物や法味をお供えするお勤めのことです。のうこつぼは墓石を建てず、お手入れもいりません。お骨の大きさや数に制限はなく、一室の費用はお一人でもご家族でも同じです。ご家族以外の方とも、ペットとも一緒にお納めいただけます。

納めたお骨には月命日にお読経をあげ、日々のご回向(お経をあげてその功徳を故人に差し向けること)を欠かしません。永代供養は生前のご相談・ご契約もお受けしています。永代供養そのものの考え方をはじめからお知りになりたい方は、永代供養とは?わかりやすく、初めての方へ費用と流れを知るをご覧ください。今あるお墓を整理してからお考えの場合は、墓じまいと永代供養の違い|初めての改葬手続きと費用の内訳が参考になるかと思います。

お参りのしかたも、選ぶ前に見ておく

合祀でも個別安置でも、ご遺族がお参りに来られることに変わりはありません。合祀の場合は供養塔の前で手を合わせる形になり、個別安置の場合は安置されている場所でお参りいただけます。お参りできる時間、お供えができるかどうか、足腰に不安のある方が入れるかどうかは、実際に足を運んで確かめておかれるとよいと思います。

当山ではお参りの時間を制限しておらず、お花・お菓子・飲み物など、好きなものをお供えいただけます。バリアフリーに配慮しており、車椅子でもお参りいただけます。見学やご相談は7:00〜18:00に受け付けておりますが、住職が他の勤めに出ていることがありますので、お越しになる前に一度お電話(073-422-7968)をいただけますと助かります。

よくあるご質問

合祀にすると、ご遺骨は取り出せなくなりますか。
合祀はほかの方のご遺骨と一緒にお納めする形のため、お納めしたあとに特定のご遺骨だけを取り出してお返しすることはできません。将来お移しになる可能性が少しでもある場合は、年数を区切ってお預かりする個別安置をお選びになる方が多いです。覚王山 妙宣寺では、納骨堂に安置している間は、それぞれの年数が終わるまでご遺骨をお返しできますが、埋葬後の返還はできません。
個別安置の期間が終わると、供養も終わってしまうのですか。
終わりません。定めた年数が満ちたあとは合祀へお移しし、そのあとも寺院がご供養を続けてまいります。永代供養の「永代」は、ご遺骨が個別のままである年数ではなく、寺院が続くかぎり供養を受け持つという意味で使われています。期間が終わるときに連絡があるか、追加の費用がかかるかは寺院によって扱いが分かれますので、申し込む前に書面で確かめておくことをおすすめします。
合祀と個別安置では、費用にどれくらいの差がありますか。
区画を一定期間確保する個別安置のほうが高くなるのが一般的で、安置する年数が長いほど供養料も上がります。覚王山 妙宣寺の場合、すぐに合祀する合祀供養は5万円、10年間は個別に安置する永代供養は15万円です。15万円の永代供養には、毎月の命日のご供養と、お彼岸・お盆のご供養が付いております。年忌供養が付く形は17年23万円、33年33万円、50年50万円となっています。
檀家ではなく、宗派も違うのですが申し込めますか。
覚王山 妙宣寺は日蓮宗の寺院ですが、宗旨・宗派・国籍を問わずお申し込みいただけます。これは永代供養・水子供養・ご祈願・人生相談のいずれにも当てはまります。檀家になることを条件にしてはおりません。
生前のうちに自分で決めておくことはできますか。
できます。覚王山 妙宣寺では、永代供養の生前のご相談・ご契約をお受けしています。ご自身で形と年数を決めておくことで、残された方が判断に迷う場面を減らすことにつながります。ご相談は予約制で、受付は7:00〜18:00、電話(073-422-7968)またはフォームから承っております。

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ご相談・ご予約

ご相談・ご見学は、お電話(073-422-7968/受付 7:00〜18:00)またはフォームからお受けしています。住職 蘆田恵教が直接お受けします。
ご不明な点は、そのままお尋ねください。無理におすすめすることはありません。

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