2026.10.03

永代供養の相場の感覚、初めて調べる方へ4つの内訳

永代供養を調べ始めると、まず気になるのが相場ではないでしょうか。ところが調べるほどに金額の幅が広く、どのあたりが普通なのか感覚がつかめない、というお声をよくいただきます。これは調べ方が足りないからではなく、永代供養という言葉が指す中身が、寺院や霊園ごとに違っているためです。ここでは、金額の数字そのものを追うかわりに、総額を四つに分けて見る方法と、見学や電話で尋ねるときの内容をまとめます。当山(和歌山市の覚王山 妙宣寺)では、お申し込みの前に総額が分かるよう、ご供養の区分ごとに供養料を定めております。

「永代供養の相場」が一つの数字になりにくい理由

同じ「永代供養」という名前でも、含まれているものが大きく異なります。ご遺骨をすぐに他の方と一緒にお納めする形もあれば、一定の年数は個別に安置してから合祀(ごうし・他の方のご遺骨と一緒にお納めすること)に移る形もあります。さらに、お彼岸やお盆のお勤め、ご命日や年忌のご供養が含まれているかどうかでも、金額は変わります。

加えて、最初に一度だけ納める費用と、毎年続く費用が、同じ土俵で語られていることがあります。「安い」と感じた金額が最初の一度だけの分で、別に毎年の費用があるという場合もあれば、その逆もあります。ですから、平均がいくらかを探すよりも、「何が含まれていくらなのか」を同じ物差しで並べたほうが、ご自身の感覚は早く定まります。

感覚をつかむための四つの内訳

永代供養の費用を四つの内訳に分けて比べる図

金額を見たら、次の四点に分解してみてください。この四点がそろうと、違う寺院の金額どうしを比べられる形になります。

①個別に安置する期間

ご遺骨を個別にお預かりする年数です。すぐに合祀するのか、十年なのか、三十三年なのか。ここが違えば金額が違うのは当然で、同じ土俵ではありません。「何年間、個別に安置していただけますか」「その年数が過ぎたあとはどうなりますか」と確かめます。

②含まれているお勤め

納めたあとのご供養が、費用に含まれているかどうかです。日々のご回向(えこう・故人のために読経し、その功徳を向けること)、月命日のお読経、お彼岸やお盆の施餓鬼供養(せがきくよう・もっとも手厚い供養の一つ)、年忌のご供養。どこまでが費用の中かは寺院ごとに違います。

③一度きりの追加費用

供養塔へのお名前の刻銘、納骨のときの法要のお布施、塔婆(とうば)など、本体の費用とは別に生じるものです。合計すると印象が変わることがありますので、最初に尋ねておくと見通しが立ちます。

④毎年かかる費用

護持会費や管理費といった、毎年続く費用の有無です。年数が長いほど総額に効いてきます。「申し込んだあとに毎年かかるものはありますか」と、言葉を選ばずに尋ねて構いません。

見るところ 尋ねる言葉 総額への影響
個別安置の期間 何年間、個別に安置していただけますか 年数が長いほど高くなりやすい
含まれるお勤め 納めたあとのご供養はどこまで含まれますか 年忌や施餓鬼が付くと高くなりやすい
一度きりの費用 刻銘や納骨法要は別途でしょうか 数万円単位で加わることがある
毎年の費用 年会費や管理費はありますか 年数分必要

なお、全国平均としての相場の数字は、調査の名称と年を示せるものに限って参考にすべきものです。出所のはっきりしない数字を感覚の基準にすると、かえって判断が揺れます。

当山(覚王山 妙宣寺)の永代供養の費用

当山は和歌山市新堀東にある日蓮宗の寺院です。費用の区分を整理しており、お申し込みの前に総額が分かる形にしています。これは、供養の形を昔ながらのままにし、余分なものを加えていないためです。

ご供養 供養料 内容
永代供養 15万円 毎月の命日のご供養とお彼岸・お盆のご供養が付いております。お骨は10年間は個別に安置し、その後合祀します。
永代供養(年忌供養付き) 17年 23万円/33年 33万円/50年 50万円 その年数まで個別に安置し、お彼岸とお盆の施餓鬼供養、ご命日と各年忌のご供養が付きます
合祀供養 5万円 お骨は合祀し、過去帳(かこちょう・故人のお名前と命日を記す帳面)に記してご供養します
墓じまい後のご先祖様の永代供養 1家分 20万円/納骨のみ 10万円 墓じまいのあとのご供養をお受けします
のうこつぼ 一室 50万円から(管理費(護寺会費)年3,000円) 永代供養が付いた集合型の納骨墓です

のうこつぼの管理費(護寺会費)(年3,000円)を除き、お申し込みのあとに年会費・寄付金・管理費はいただきません。供養塔へのお名前の刻銘は1枚3万円、年忌法要のお布施は3万円から、塔婆は1体3,000円です。納めたご遺骨には月命日にお読経をあげ、日々のご回向を欠かしません。宗旨・宗派・国籍は問わず、生前のご相談・ご契約もお受けしています。

のうこつぼは墓石を建てず、お手入れも不要です。ご遺骨の大きさや数に制限はなく、一室の費用はお一人でもご家族でも変わりません。ご家族以外の方とも、ペットともご一緒に納められ、血縁は問いません。

金額のほかに、あとから感覚がずれやすい点

個別安置から合祀へ移る流れと返還の可否を示した時間軸

費用だけを並べて決めたあとに、「そういうことだったのか」となりやすいのが次の点です。見学の場で先に確かめておくと、年数が経ってからのずれが小さくなります。

合祀に移る時期と、ご遺骨の返還

個別安置の年数が終わると合祀に移ります。合祀のあとは、他の方のご遺骨とご一緒になるため、個別にお返しすることはできません。当山でも、納骨堂に安置している間はそれぞれの年数が終わるまで返還をお受けできますが、埋葬後の返還はできません。将来お墓を建て直す可能性が少しでもあるなら、この一点は必ず確かめてください。

お参りの自由度

お参りできる時間、お供えできるもの、お花の扱いは場所ごとに違います。当山ではお参りの時間を制限しておらず、お花・お菓子・飲み物など、お好きなものをお供えいただけます。バリアフリーに配慮しており、車椅子でもお参りいただけます。

宗旨・宗派と檀家の要否

檀家になる必要があるかどうかは、確認しておきましょう。当山は檀家でなくてもお受けしています。また、日蓮宗の寺院ですが、宗旨・宗派・国籍を問わずお受けしています。

承継者がいない場合の扱い

お墓を継ぐ方がいないとき、何年後に誰が何をするのか、という道筋がはっきりしているかを見ます。考え方の整理には継承者がいないお墓|引き受ける前の確認と供養の選び方、お一人で決めていく場合はおひとりさまの終活と供養|頼る人がいないときに決める4つもあわせてご覧ください。いずれも当山が書いている記事です。

見学や電話で尋ねるときの内容

費用の話は切り出しにくいものですが、寺院の側は尋ねられることを前提にしています。次のように、そのまま言葉にしていただいて差し支えありません。

  • この金額に含まれているお勤めは、どこまででしょうか。
  • 個別に安置していただける年数と、その後のお勤めを教えてください。
  • 刻銘や納骨のときのお布施は、別に用意するものでしょうか。
  • 申し込んだあと、毎年かかるものはありますか。
  • 生前に申し込めますか。

見学の前に確かめておきたいことは和歌山のお寺で見学予約、初めての人が確かめたい5点にまとめています。当山へのご相談・ご見学は予約制で、受付は7:00〜18:00、お電話(073-422-7968)かフォームでお受けします。住職が他の勤めに出ていることがありますので、お越しの前に一度お電話をいただけますと確実です。

いまあるお墓から移す場合に加わるもの

すでにお墓があり、そこからご遺骨を移して永代供養にする場合は、永代供養の供養料のほかに、改葬の手続きや石材店へお支払いするものが加わります。費用の感覚をつかむときは、この部分を別立てで数えておくと見通しが立ちます。手続きの順序と必要書類は改葬の流れと費用、遠方のお墓を移すときの必要書類に、お布施の表書きと金額の尋ね方は墓じまいのお布施を包むとき|表書きと金額の尋ね方に記しています。なお当山では、石材の撤去や行政手続きの代行は行っておりません。お受けするのは、墓じまいのあとのご供養です。

金額の幅に戸惑ったときは、数字を比べる前に、その金額が何年ぶんの、どのお勤めを含んだものかを書き出してみてください。四つの内訳に分けた時点で、ご自身がどこに重きを置きたいのかが見えてきます。相場という一つの数字より、その並べ替えのほうが、ご家族と話すときの手がかりになります。

永代供養の費用は、どこまでが含まれているものですか
含まれる範囲は寺院や霊園ごとに異なります。個別に安置する年数、日々の読経や月命日のお勤め、お彼岸やお盆の法要、年忌の供養のうち、どこまでが費用に入っているかを確かめると比べやすくなります。和歌山市の覚王山 妙宣寺では、永代供養が15万円、年忌供養付き永代供養が17年23万円・33年33万円・50年50万円、合祀供養が5万円です。
永代供養に年会費や管理費はかかりますか
毎年かかる費用の有無は申し込む先によって違いますので、申し込みの前に尋ねておくと総額の見通しが立ちます。和歌山市の覚王山 妙宣寺の場合は、のうこつぼの管理費(護寺会費)(年3,000円)を除き、お申し込みのあとに年会費・寄付金・管理費はいただいておりません。
個別に安置する期間が終わると、ご遺骨はどうなりますか
定められた年数が過ぎると、他の方のご遺骨とご一緒にお納めする合祀に移るのが一般的です。和歌山市の覚王山 妙宣寺では、合祀に移ったあとも永代供養の供養内容が続きます。合祀のあとは個別にお返しすることができませんので、この点は申し込みの前にご確認ください。
生前に永代供養を申し込むことはできますか
生前のご相談やご契約を受け付けている寺院があります。和歌山市の覚王山 妙宣寺でも、生前のご相談・ご契約をお受けしています。ご自身で内容と費用を確かめたうえで決めておくことができ、ご家族に伝えておく内容も整理しやすくなります。
檀家にならなくても永代供養を申し込めますか
寺院ごとに条件が異なりますので、あらかじめ尋ねておくと行き違いがありません。和歌山市の覚王山 妙宣寺は日蓮宗の寺院ですが、宗旨・宗派・国籍を問わずお受けしており、永代供養・水子供養・ご祈願・人生相談のいずれにも及びます。

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